目先の利益をあげるだけではない、1000年続く企業を本気で作る税理士の冨永英里です。
コロナウイルスが世界的に問題になっている今こそ、軸がぶれない経営が大切です。そんな経営に役立つ「成功社長の心理学」的見地より、今回のテーマは「マズローの欲求段階説と成功法則」(前編)をお伝えします。
アメリカの心理学者アブラハム・マズローが唱えた「欲求段階説」。マーケティングなどでもおなじみのこの理論、ご存じの方も多いと思いますが、まずは世間一般で言われているこの考え方について復習してみましょう。
マズローは、人の欲望は以下に示すように、ピラミッド型の5つの階層に分かれていて、下位の欲求が満たされるとより上位の欲求へと段階的に進んでいく、と主張しました。
最下層は食欲など生きていくための「生理的欲求」、
次の層は安全な暮らしをしたいという「安全欲求」、
安全欲求が満たされると次は、誰かと一緒にいたい、仲間・恋人が欲しいと思う「所属・愛の欲求」が現れ、
次に他人から認められたいという「承認欲求」、
そして最上位にくるのは、自分の能力を実現したいという「自己実現欲求」です。
ちなみに、マズローは晩年、「自己実現欲求」の上にさらにもう一つ「自己超越欲求」を付け加え、欲求階層を全部で6段階にしています。
自己超越欲求とは、自分だけでなく地域社会や国、そして世界の幸せを求める利他的な欲求と言われています。
ところで、会社という組織も、人がたくさん集まった集合体であるがゆえに、この欲求段階説はよくあてはまるるようです。
具体的にあてはめてみると以下のようになります。
会社は食べていくために売上が必要です(生存欲求)、
そしてその売上が継続することで安全欲求が満たされます。
そして同業者と友好関係を作り(所属・愛の欲求)、
次は社会的に認められる会社であること(自己承認の欲求)や会社の経営理念が達成されます(自己実現の欲求)。
そして会社の自己実現の欲求が満たされると、最上位の「自己超越欲求」が芽生え、
他の会社や地域社会、国、世界へと目を向けて行動を起こすようになります。
ところが、私が見てきた多くの会社をこの理論を当てはめると、ひとつの疑問が見えてきます。
このひとつの疑問については、後編でお伝えします。
貴方の会社経営の成功を祈っています。
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