目先の利益をあげるだけではない、1000年続く企業を本気で作る税理士の冨永英里です。
現在コロナウイルスにより店舗の自粛などが発生しています。
融資や助成金・補助金など国も都道府県も様々な政策を打ち出しています。
文句を言っても始まりません。
今、できることを最速で行うことが自衛の手段となります。
さて、日本政策金融公庫はインターネット申し込みが可能になっています。コロナ感染のリスクがなくなりますのでオススメです。
https://www.jfc.go.jp/
ところで・・・
今回のように借入を最速で行うためには「日々の備え」が必要です。
「日々の備え」とは、毎月、月次試算表を作ることです。うちは小さな会社だからといって年に1回決算書を作るときだけ頑張っていませんか?
私が修行していた会計事務所の話をします。
私が担当していた顧問先の中には、月次試算表を作らず1年に1回、1年分の書類をごっそりまとめて会計事務所に丸投げして、決算書を作るという会社がいくつもありました。
社長は前の担当者からこうだからといってそのやり方を変えようとしませんでした。
あるとき私がこう言いました。
「社長さん、毎月の月次をやれば月ごとの損益も早くわかるし、次の戦略も立ちやすいですよ!」
すると社長さんはこういいました。
「だって、どうせ業績がよくないんだから、嫌な思いをするのは年1でいい。月次をやったら年に12回も嫌な思いをしなくちゃいけないじゃないか」
またある社長さんは借入をしたいときだけ、何ヶ月分かの書類を持ってきて「おねだり」をしてきます。事が終わるとまた1年放置状態です。
「今度から月次試算表を毎月作るようにします!」と宣言は立派なのですが、その宣言、10年聞きましたが、改善の余地はありませんでした。
その後私は会計事務所を辞めて独立したのですが、それらの会社は業績悪化を食い止めることはできず、廃業したと聞きました。
なので、会社規模の大小に限らず、月次試算表は作りましょう!
例えば今回のコロナの融資は、最近1ヵ月の売上高が前年または前々年の同期と比較して5%以上減少している方を対象にしています。
(https://www.jfc.go.jp/n/finance/search/covid_19_m.html)
月次試算表を作っていればすぐにわかることです(^_^)
あ、ちなみに月次試算表レベルにおいても、発生主義でお願いしますね。
月次は現金主義で処理をしていると、正確な売上が把握できないことになりますので。。。
現金主義と発生主義についてはまた別の機会にお話をしたいと思います。
とにかく今は、資金繰りがショートしないようにすることが最優先です。
借りることができるのであれば、借入をおこし、会社の体力を温存してください。
あなたの会社の生き残りを心より祈っています。
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