目先の利益をあげるだけではない、1000年続く企業を本気で作る税理士の冨永英里です。
こちらは「融資が成功するための条件」(後編)です。
前編はこちらから。
さて、前編では融資が成功するためには、
「論理」
「証拠」
「情熱」
の3つの条件が必要だと言いました。3つがそろうと銀行の担当者の心を動かすので融資の成功への道が開かれます。
以下3つについて解説します。
まず、論理について。
これはまさに貴方が重要だと考えている事業計画書の内容です。この点についてちょっと興味深い事例があります。
以前私が講師をしたあるセミナーで、受講者さん達を「銀行チーム」と「融資をお願いする会社チーム」に分けて事業計画書を元に融資ができるかどうかというワークをしたときのことです。
銀行チームにプレゼンした事業計画書は、なんと売上だけ現状の2倍、経費はそれほど増えず多くの利益が見込めるものでした。
すると銀行チームから早速、「売上をあげるだけの人材はどうするのですか?今のままでどうやって2倍にできるんですか?」突っ込まれ、会社側はちゃんと答えられませんでした。
経費には売上に関係のない固定費もあれば、売上に関連して増える変動費もあります。そういう点をちゃんと把握できていなければ、事業計画書自体の論理が破綻しているということになります。
「なんだ、ばっかだなあ」と侮るなかれ。
人のミスは気がつきますが、自分が作る事業計画書は案外スキだらけのことが多いのです。その意味では、税理士さんや融資のコンサルタントに手伝って論理の破綻しない事業計画書作りはとても有効なことです。
2つめの条件、証拠について。
論理は十分であっても、実際に事業計画書の通り進んでいくかの証拠もなくてはなりません。証拠を示さないと、事業計画書はいくら立派でも銀行の担当者は「本当にその通りできるの?所詮、絵に描いた餅なんじゃないか?」と疑念を抱きます。
そして3つめの条件、情熱について。
「論理」や「証拠」があっても、そのビジネスを
なぜ貴方がやるのか
の情熱が必要です。
もし銀行の担当者に「貴方じゃなくてもいいんじゃない?」と思われたとしたら、情熱が足りないことになります。担当者が「他の誰でもなく貴方にやって欲しい!」と思ってもらえたらようやく3つの条件がそろいますので担当者が積極的に動き出します。
いかがでしょうか?
数字の弱い社長は「情熱」だけで乗り切ることができると考えている社長もいらっしゃいますが、そう簡単にはいきません。あるいは論理と証拠だけでは相手の心、感情に響かないで動いてくれません。
人間は感情の動物だということを肝に銘じておくべきです。非言語、非数字は言語と数字を上回る要素を持っているのです。
なんだか銀行の担当者の手応えがよくないなあと思ったら、この3つの条件のどれかが弱い可能性がありますので自己分析してみてください。
どれが弱いかわからない方がいらっしゃいましたら、どうぞご相談くださいね、zoomで相談に載りますので、国内海外どこからでもOKです(^_^)/
あなたの会社の成功を心より祈っています。
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