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究極の仕事術~マインドフルネス瞑想~その1マインドフルネス瞑想の科学的根拠

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こんにちは。

目先の利益をあげるだけではない、1000年続く企業を本気で作る税理士の冨永英里です。

 
時代に翻弄されない、普遍的な会社経営の原理原則があります。

どんな時代でも、利益をあげられる会社経営のお話をしていきたいと思います。

 
中小企業の社長さんから先日こんな相談を受けました。

「最近、ビジネスの現場でマインドフルネス瞑想っていうのが流行っているらしいじゃないか。でもマインドフルネス瞑想が仕事に活かせるなんて感覚的なものでは?それとも何か科学的根拠でもあるのかい?」と。

ということで今月は「瞑想」をテーマとします。

私は税理士だけではなく、「マインドフルネス スペシャリスト」という資格もとってこのマインドフルネス瞑想について勉強しました。

瞑想にはちゃんとした科学的根拠があること、そして、瞑想は、ただ黙って座っているものだけではなく、いくつかバリエーションがありますのでそれらも紹介したいと思います。

 
 
 
 
 
 
 
<マインドフルネス瞑想とは>

 
グーグル社が「マインドフルネス瞑想」を取り入れたことがきっかけとなり、欧米の一流企業や日本の企業がマインドフルネス瞑想を研修に取り入れています。

マインドフルネス瞑想は、マインドフルネスの状態になるために行う手法として瞑想を用いるやり方です。

 
<マインドフルネスはもともと欧米のものではない>

 
そもそもマインドフルネスという言葉は仏教に由来します。

仏教の教えである「八正道」の7番目の「正念」=「善悪や好き嫌いなどの価値判断を介さない、客観的で正しい思念で、物事を見つめること」を英訳したものがマインドフルネス(Mindfullness)です。
マインドフルネスを現代流に定義し直せば、

 
「ただ目の前のことに集中する状態」
「今、この瞬間を大切にする生き方」
 
となります。

マインドフルネス状態になると「余計なストレス(=雑念)が払われ、脳がクリアになっていきます。

その結果、

うつ病予防に効果がある
仕事に集中でき生産量がアップ
幸福感もあがる
という効果が科学的に証明されています。

 
ということで、

マインドフルネス瞑想は究極の仕事術なのです。
 
 
 
 
 
<マインドワンダリング>

 
ところで貴方にはこんな経験はありませんか?

 
スピード感をもって今日中にやらなければならない仕事をしようと思いながらも、

「あ、そういえば今朝もらったメールの返事を早くしておかなければならなかったなあ」

と思い出したり、

「そうだ、来週の商談がうまくいくようプレゼンも考えないといけなかった」

と、本当は目の前の仕事に集中したいのに、次から次へといろんなことが頭の中に浮かんできて、仕事に集中できないようなことが。
 
こんなときは焦ったり、イライラが募りますよね。

このように、目の前の仕事に集中できず心がさまよっている状態を「マインドワンダリング」と呼びます。
 

 
 
 
 
 
<実験>

2010年ハーバード大学の心理学者キリングスワース博士が行った興味深い研究があります。

博士はiPhoneのアプリを使って80カ国2000人以上の人に幸福度のモニタリング調査を行いました。

すると、人間は活動中のおよそ50%の時間を目の前のことに注意を払わずに過ごしているすなわちマインドワンダリングの状態にあることがわかりました。
 
マインドワンダリング状態にある人間は、



「すべきことに集中できない」

「脳が疲弊する」

「たとえ目の前で起こっていることが楽しいことであっても、十分に味わえず幸福度が下がる」ことが判明しました。

 
逆にマインドフルネスの状態のとき幸福度が上がることもわかりました。
 
マインドワンダリング状態の社員がたくさんいる会社に、成長も幸福もありません。

マインドフルな社員を多く増やすことが究極の仕事術というのは、このような理由からです。
 
いかがですか。

上記のエビデンスを踏まえると、マインドフル瞑想、社内に取り入れてみたくなったのではありませんか?(社内だけではなく、社長自身も!)

 
(※マインドフルネスについては、脳科学の分野からも研究がなされています。
参考資料として最後に書きましたので、興味のある方はお読みくださいね。)

 
では、実際に社内にマインドフルネス瞑想をどんな風に取り入れていくのかについては、次回以降のブログでご紹介していきます。

 
 
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参考資料)

脳科学からの研究

マインドフルネスは脳内ネットワークからも科学的に証明されています。脳には以下の3つのネットワークがあると言われています。

1            デフォルトモード・ネットワーク(DMN)

2            セントラル・エグゼクティブ・ネットワーク(CEN)

3            セイリエンス・ネットワーク(SN)

DMNは、最も脳のエネルギーを消費します。そして過去の失敗を思い出していたり未来への不安を感じるネットワークといわれています(マインドワンダリングの状態)。

CENは、計画や意思決定等を司るネットワーク(マインドフルネスの状態)、

そしてSNはDMNとCEN の切り替えの働きを持つネットワークです。

これを野球に例えてみます。DMNは打球に焦点を絞れない注意散漫の三振打者、CENは1球1球にものすごく集中している一流打者、SNは監督です。

マインドフルネスにあるとき、脳の監督であるSNをより優秀に鍛え上げます。優秀な監督であれば、三振打者から一流打者へ交代させることが可能になるのです。

(『マインドフルネス仕事術』 川野泰周著 クロスメディア・パブリッシング)。

 
 

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