今回は、税務調査の向き合い方(後編)です。前編をまだお読みでない方は、こちらをお読みいただけると幸いです。
前編では、国税庁が発表している税務調査の実態をご紹介しました。
後編では、税務調査に向き合う社長さんのそれぞれについてご紹介したいと思います。
会社経営がうまくいっている社長、いわゆる成功社長さんは税務調査をそれほど恐怖に感じていません。
これは拙著「なぜ成功社長のサイフは薄いのか?」でも紹介している社長さんなのですが、成功社長は税務調査を「間違いを正すチャンス」と捉えています。
この方曰く、
「税務調査は間違っていた処理、思い込みによる処理を正しい納税に戻すチャンスなんだよ」と。
この社長さんは、ある会合で知り合った大御所の社長さんでしたが、なるほど成功している社長さんはいうことが違うなあと感動しました。
一方、対照的な話があります。
あるとき、顧問税理士を探しているという社長さんと話をすることになりました。初対面で話をしたその社長さんは話が盛り上がるにつれ、こともあろうに過去に税務署と大げんかになった話を武勇伝のように話しはじめたのです。
「あいつらは本当に人のいうことを聞かない」
と怒っていました。でも、一方的に話をしていた社長さんの姿から「う~ん、人のいうことを聞かないのは果たしてどっちなんだろう?」と思ってしまいました。。。(^_^;
何ヶ月か経ったある日のことです。突然連絡がとれなくなりました。周辺から聞こえてきた噂によると、ひとりよがりの暴走経営を続けた結果、資金繰りがショートして夜逃げをしたらしいとのことでした。
いかがでしょうか。会社経営がうまくいっている社長さんとそうではない社長さんは税務調査への向き合い方が随分と違うと思いませんか?
一応誤解をしないでいただきたいのは、税務調査で税務署のいうことを何でも聞けばいいということを私は申し上げているのではありません。自分の主張が正しいと思った場合は、調査の場でちゃんと意見をいうことが大事です。
ただ、そのときに重要なことは、相手の意見に耳を傾けること。感情的になりすぎないこと。一方的に税務署を敵視することも避けましょう。税務署は調査をする会社を糾弾しにきているわけではないのです。税務調査で納得がいかなければ、国税不服審判所、裁判所という道も開かれています。
最後に。。。
実は税務調査を受ける際に、他にも大切にしたほうがいいことがあります。私が考えた独自の方法です。最近はそれを使うことで、税務署も納税者も納得のいく着地点に落ち着きます。但し、なかなか言葉で伝えられるものではありません。
これは、対面で顧問先の社長さんにお伝えしています。この方法を使うと税務調査もチャンスになり、会社経営も黒字になりその継続もできる方法です。
会社と共に成長していく税理士事務所、それが私の事務所のミッションでもあります。
貴方も私と一緒に税務調査もチャンスに変え、黒字経営とその継続化も可能になる経営、一緒にやってみませんか?
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